ヨーロッパ2013調査

02【ライプツィヒ】ひとつの街区内を東西南北に通り抜けられる空間

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Written by showa_kanri

ライプツィヒはドイツ東部ザクセン州の都市で、メッセと呼ばれる帝国通商市の拠点として長い歴史があります。旧市街は約1.4km×1.2kmの大きさです。その中にパサージュとホフ(ここでは中庭付き商館)が約30カ所あります。それらのうち20カ所は第2次世界大戦前からあるものです。これらの店舗や商館はかつてメッセのための通商施設として建造され、その壮麗さを競い合っていました。商都としての繁栄を物語る壮麗なパサージュやホフは現在もなおライプツィヒの商業の拠点です。
調査を行った15事例のうち、メードラー・パサージュは町の最も中心部に位置する、最も有名なパサージュです。1912~14年に商業家アントン・メードラーによって建設されました。ミラノのヴィットリオ・エマヌエーレⅡ世のガッレリアを手本として建設されたその空間はドイツ国内のパサージュ建築史上最大のものです。東ドイツ時代まで見本市の会場のひとつとして、この地での商業の重要な役割を果たしてきました。
現在は、3つのパサージュが複合しており、ひとつの街区内を東西南北に通り抜けられる空間になっています。歴史を感じさせるメードラー・パサージュの空間と、新しい現代的なパサージュ空間が連結した形になっています。

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謝辞
本研究はJSPS科研費24500929の助成を受けたものです。

参考
金子友美・芦川 智・菅井さゆり,都市街区における路地空間の利用と空間的効果に関する研究 第1回・第2回ヨーロッパ都市街区内路地空間調査報告,昭和女子大学學苑 885号,2014

金子友美・芦川 智・菅井さゆり・若林晴美,都市街区における路地空間の利用と空間的効果に関する研究(その2) 第3回・第4回ヨーロッパ都市街区内路地空間調査報告,昭和女子大学學苑 897号,2015
 
註釈
1)パリ市公式サイト, http://www.paris.fr/(2014/04/07)
2)パノラマ 近代の見世物のひとつで、遠景や動いている風景を表現する仕組みである。カンバスの両端にシリンダを設け巻き取ることで風景を移動させる仕組みや、円形あるいは多角形の建物の内部壁面を使い、その前に人形などを置いて展観させる仕組みがある。
3)ガッレリア galleria(伊) 屋根のある商店街や歩行者道路。
4)ドゥオーモ duomo(伊) 町の一番重要な教会、通常は司教座教会堂のことである。
5)パッサジオ passaggio(伊) 通路、道
6)ソト・ポルテゴ sotoportego(伊) 建物の下を通り抜ける道
7)ホフ hof(独)複数形はヘーフェ höfe 中庭、裏庭、構内(建物に付属して壁・塀などにかこまれた広場)