ザルツブルクはオーストリア中部の都市で、モーツァルトの生家があることでも知られる観光都市です。8世紀にこの地に司教座が置かれ、以後カトリック文化の一大中心地です。大聖堂や大司教の公邸は、今日旧市街の主要な観光スポットとなっています。
ゲトライデ通りは現在、ザルツブルクの最も有名で歴史的な通りです。鋳鉄製のギルドの看板が並ぶ通りは連日多くの観光客で賑わっています。
そのゲトライデ通りの建物には1階を通り抜けられる路地が何本もあります。それらの大多数は、店舗やレストランになっています。また中程に中庭がある場合も多く、狭い路地と対比的に上方に開放感のある空間となっています。ここでは15の事例について調査を行いました。
本サイトに掲載している情報は、調査実施時のものです。現状では異なる場合があります。また当サイトでは現地での対象空間の見学等を保証するものではありません。見学等の場合には、現地での情報に従ってください。
謝辞
本研究はJSPS科研費24500929の助成を受けたものです。
参考
金子友美・芦川 智・菅井さゆり，都市街区における路地空間の利用と空間的効果に関する研究 第1回・第2回ヨーロッパ都市街区内路地空間調査報告，昭和女子大学學苑 885号，2014
金子友美・芦川 智・菅井さゆり・若林晴美，都市街区における路地空間の利用と空間的効果に関する研究(その2) 第3回・第4回ヨーロッパ都市街区内路地空間調査報告，昭和女子大学學苑 897号，2015
註釈
1）パリ市公式サイト, http://www.paris.fr/（2014/04/07）
2）パノラマ 近代の見世物のひとつで、遠景や動いている風景を表現する仕組みである。カンバスの両端にシリンダを設け巻き取ることで風景を移動させる仕組みや、円形あるいは多角形の建物の内部壁面を使い、その前に人形などを置いて展観させる仕組みがある。
3）ガッレリア galleria(伊) 屋根のある商店街や歩行者道路。
4）ドゥオーモ duomo(伊) 町の一番重要な教会、通常は司教座教会堂のことである。
5）パッサジオ passaggio(伊) 通路、道
6）ソト・ポルテゴ sotoportego(伊) 建物の下を通り抜ける道
7）ホフ hof（独）複数形はヘーフェ höfe 中庭、裏庭、構内（建物に付属して壁・塀などにかこまれた広場）
